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続・アルミサッシ考

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こんばんは。引き続き阪急2000系のアルミサッシ枠の表現方法についてです。


近所のホームセンターになかったので、東急ハンズまで出かけて10×10mmアルミ角パイプを購入してきました。2000系で確立された新系列車体の初期の頃の窓寸法は800×800mm。すなわち1/80ではジャスト10mm角なのです。これに真鍮線を巻き付けてアルミサッシ枠を量産しよう・・・いや、そもそもできるのか?という実験をやってみることにします。




角パイプは尺が1mもあるので、15cmくらいの取り扱いやすい長さにカットします。




四隅に糸鋸で切り込みを入れます。最初斜め45度に入れたあと、三角ヤスリを使って上下方向も少しカットする感じで、何となくRのついた溝になるように仕上げます。側面に空いている穴は、これから巻きつける真鍮線の“ズレ止め”用です。




まず真鍮線の端を折ります。続いてこれを角パイプの穴に差し込み、ずれないように押さえながら、切り込みの溝に沿って一周巻き付けます。真鍮線の反力でピタッと直角が出ずに膨らみがちになりますが、あとで修正することにしてとにかく巻き付けます。




最後に、ズレ止め穴の少し先で2本を一緒にカットしてできあがり。




なーんて簡単なもんじゃありません( ̄∇ ̄;) もちろん閉合した部分はハンダで止めるわけですが、それ以前の問題として、きれいな形に仕上げるのが至難の業なんですね。



一応試行錯誤してできあがったサンプル。一番左はφ0.6mm真鍮線で作ったもの。ペンチで整形しているので、まあ、まともな形になりました。塗装するとどうなるかわかりませんが、紙厚を考えるとこのくらいの太さがいいのかなと思います。その右隣はφ0.5mm真鍮線で少しシャープな感じになりますが、ペンチで整形しているうちに角のRが変わってきてしまい、ちゃんとした四角形になってくれません。その隣は同じくφ0.5mmながら洋白線を使ったものです。コシが強いため、これも真四角に仕上げるのが難しいようです。そして一番右は再びφ0.6mm真鍮線ですが、Rの修正をしすぎたために左右の高さが違ってしまいました。できれば修正は最小限にして一発で仕上げないと寸法も揃わず、時間もかかるという悪い見本です。




というわけで、テスト結果はあまり芳しいものではありませんでしたが、多少歪んでいても、塗装済みの車体に、これまた塗装済みのサッシ枠をはめ込むという工法が可能になれば非常にスッキリとした仕上がりが期待できるので、もう少し研究というか練習(笑)を重ねてみたいと思います。




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