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スイスの低床電車を作る(6)

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床板を作ります。台車上の高床部分と、中間の低床部分に分けて切り出してから貼り合わせる必要があります。工作精度(笑)の関係でアングル長さが微妙に違っているため、①~④位に該当する四隅の寸法を全部図り、きちんと入るかテスト紙片を差し込んでチェックしました。



3枚が歪みなく組み立てられるよう、このようなベッド状の治具を厚紙で作りました。



切り出した真鍮板を載せ、相互の“合い”を確認しながら少しずつ削って調整します。



だいたいパーツの寸法が整ったところで実車の方にはめ込んでみます。“ほぼぴったり床板”ヨシ!(笑)
なんならベッドやめてこの状態で組み立てていけばいいじゃん・・・!?
てことで、次回からはこの状態でハンダづけを進めたいと思います。



さて、この電車のおかげでアッペンツェルというまちを初めて知ったのですが、どんなところかGoogleで散歩しているうちにとんでもないものを見つけてしまいました。

はじめがこちら。アッペンツェル駅の上空写真ですが、なにか怪しいものが写っていませんか?



もうちょっと寄ってみましょう。トワイライターならもうピンときてますよね。右上からレールと思しき2条の線がきれいなカーブを描いて駅の外に出て行っているのがわかります。明らかに引き込み線のようですが、ホームや側線をお構いなしに横切っていて日本ではまず見ない光景です。うぅ゛ぅ゛地上に降りたい・・・(笑)



と思ったら、ストリートビューに相当するスポット写真がうまいことありまして。。どひゃひゃ!本当にホームを横切ってる!!
引き込み線自体はすでに廃止されているようですが、現役時代は客のいる目の前を貨物列車か何かがゴロゴロと横断していったのでしょうか。。



反対側から見た写真もありました。ちょっと原画自体の貼り合わせが悪くてあちこち歪んでますが雰囲気は伝わってきます。これ、本線や側線に車両が停まってたら出入りできませんよね????
ちなみに2本入っている電車のうち左側がいま製作中のABe4/12“Walzer”です。右側は同時期に投入された5連接車体のトラム“Tango”。



こちらのサイトに現役の頃の写真が載っていました。リンクのページの一番最後の写真です。本線もしっかりクロッシングで渡っているのが分かります。引き込み線の先は製材所だったそうです。


そしてもう1箇所、しばらくあっけにとられてしまった場所をご紹介します。今のサイトの他の写真をご覧になった方にはネタバレしていますが、こちら、アッペンツェルからほど近いガイス駅の上空写真です。もーなんですかコレ?w いわゆる「タタミ一畳分のレイアウト」が実際に地上にあったとは!



ここにも地上写真がありました。最急カーブの半径はおよそ25mだそうです。1/80換算でR310。ユニトラックの最小(R450)より小さいです。



実際に列車が走るとどうなるか。以下の動画でとくとご確認ください。1分25秒あたりからです。自転車搬送用トロッコを前につけた列車やアリエナイ急こう配を上り下りする列車など、面白い場面がたくさんありますよ。ちなみにアリエナイ急こう配のところには部分的にラックレールが敷かれています。
AB, Appenzeller Bahnen, Automotrices BDeh 4/4 11 - 17




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